しろあんのさかな

ふーちゃのエンジニアブログ

マニラ(フィリピン)で39度超えの急性胃炎になって現地の病院にかかった話

留学先マニラで39度超えの急性胃炎になって病院に行った話です。胃炎になった時に使える英語や実際に困ったことなどを書きます。病気になる側ももちろん、帰国後にルームメイトに聞いた看病する側のことも聞きながらこの記事を作っているので、少しでもこの経験が誰かの参考になれば嬉しいです。

なにがあったのか

美味しいフィリピン料理の食べ過ぎなのか、語学学校帰りの屋台の美味しいマンゴーシェイクやタピオカジュースの飲みすぎなのか、環境の変化やストレスで疲れが溜まっていたのか、原因はわかりませんが、フィリピンに来て3週間目のある日の夕食後に急性胃炎になりました。 夕食で麻婆豆腐を食べた後、体がだるくて頭痛もして(最初は生理痛かと思いました)宿題が手につかずにベッドで横になっていました。夜になってもなかなか寝付けずに吐き気がしてきて、ずっと吐き気と戦った後ついに戻してしまい、「さすがにやばいな」と思って寮にいる日本人スタッフに朝になったら病院に連れて行って欲しい旨をLINEし、朝まで様子見することにしました。でも結局寝付けずに横になって戻してを10度くらい繰り返していると、ルームメイトで一緒に留学していた医学部1年生の女の子が気づいて起きて来てくれて日本にいる留学担当の先生経由で保険会社に連絡をして病院を紹介してもらったり、日本人スタッフを起こしに行ったりしてくれた結果、朝5時くらいに地元の救急病院に行けることになりました。

病院事情

最初の救急病院が色々な意味でやばかったので合計して二つの病院に行きました。これは悪口とかではなくなるべくありのまま、見て来たものを書きたいと思います。

地元の救急病院(ここがやばかった)

早朝であったのと、タクシーで遠出するのが心配されたことが理由で一番近くの地元の救急病院に向かいました。

環境について

ガソリンスタンドの3面を壁で覆ったような建物でした。たくさんの患者がおり、ベッドが足りずにベッドの近くに車椅子が密集して設置され、その中に混じって合計で7時間車椅子で点滴をうけました。途中高熱が出て来て、正直座っているのがとてもきつかったです。 注射もあまり上手とは言えず、針をさしたまま上下に動かそうとされたり、使用済み注射針を床に落としてしまったとき素手で拾ってしまうような環境でした(遠目に見てましたが本当に怖かったです)お医者さんなのかナースさんなのか医療スタッフはたくさんいましたが7割くらいは楽しく立ち話している感じで、患者に対応しているのは数人くらいでした。
血液検査と尿検査の結果はウイルスも細菌もネガティブだったので、本当にただお腹を壊して戻しただけのようでした。解熱剤を打ってもらうと熱もすっかり下がりました。朝5時について昼1時まで車椅子に座っていてしんどさと不安で半泣き状態でした汗

料金について

保険はききませんでした。診察代500ペソ、解熱剤代85.5ペソ、薬代681ペソかかりました。1ペソ2円なのでトータルで2500円くらいでした。

普通の私立病院(inマカティ)

こちらは海外保険が利用できた病院です。保険会社に連絡したのですが、いきなりで向こうもよくわかっていなかったのか、紹介してもらえず、現地の人で寮の病院関係に慣れた人に聞いて向かいました。地元の病院だけでは心配だったので再診断のために向かいました。マカティはマニラの近くの都市で街も整備され高層ビルがたくさん立ってる日本の都心と変わらないようなところです。私が滞在していた寮からはタクシーで約1時間程で行けるところでした。

環境について

ドキュメンタリー番組とかでよく出てくるような環境でした。海外の病院といえばと聞いていた「1から10までで頭痛を表して」もやりました。 結局診断結果は同じで、お医者さんからも、地元の病院の結果は正しいという言葉をもらいました。整理券をもらって診察する感じでしたが、夜9時前に到着して、1時間も待たずに整理券の番号が呼ばれて診察することができました。具合がよくなかったので再び点滴をしてもらい、今度はきちんとした個室でベッドに通してもらい2時間ほど横にならせてもらいました。

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診断結果

料金について

保険がききました。寮の付添人の方がすべてやってくれたので、具体的に何をしたのかわかりませんが、保険会社が診察代と薬代全てを負担してくれたようです。

病院での会話で使った・使われた英単語やフレーズ

  • gastritis(胃炎)
    • 診断時に「原因はacidよ」といわれました。
  • gastroenteritis(胃腸炎
  • rash(発心)
    • 麻疹(はしか)と区別するために聞かれました。
  • admitted(入院)
  • vomit(吐く)
  • diarrhea(下痢)
    • loose(soft) stoolとかも聞かれました
  • pregnant(妊娠している)
  • period(生理)
    • physiologyのパターンもありました
  • intravenous drip(点滴)
    • ivと略されて使われていました。
  • sore throat(喉が痛い)
  • dizzy(めまいがする)
    • 理由はよくわからないけど何度も聞かれました。
  • headache(頭痛)
    • いつから頭痛があるの?
  • fever(熱)
    • 熱はいつからあるの?と数回聞かれました。
  • medicine(薬)
    • なんか薬のんだ?と聞かれます。
    • なんて伝えていたのか忘れましたが「パブロン」を日本人スタッフがうまく説明していました。
  • companion(同行者)
    • マカティの病院では「One patient, one companion.」(病院内に同行できるのは一人までだよ)と言われました。
  • What is 〇〇?
    • 単語がわからないときに尋ねるために使います。
    • 発音がわからないときもなるべく真似して聞き返します。
    • ex) What is "vomit"? / What is ぼみっと?

看病する側の視点

ほとんど寝ずにお医者さんを呼んでくれたり食事をはこんでくれたり全面的に看病をしてくれた医学部一年生の女の子に、帰国して落ち着いてから話を聞いてきました。彼女が一番心配していたのは、胃炎がノロや他のウイルスだったときのことです。部屋が一緒なのですぐ感染してしまうのではないかと消毒液で消毒したり、ゴミをこまめに捨てたりしてくれていたようでした。彼女の機転と日々努力して医療系の専門的な英語の知識を身につけていてくれたことが本当に頼もしかったし、ずっとついてて、薬を小分けにして渡してくれたり、気分がよくなるように楽しい話を聞かせてくれて本当にありがたかったです。

持っておくと便利なもの

フィリピンの大気汚染とエアコンからの空気がひどく喉を壊した矢先の胃炎だったので、胃(腸)関係だけでなく、喉関係も書きます。病院に行く前に予防するほうがいいので、予防グッズを持っていた方がいいです。

  • 常備薬(ハレナース・のどの薬)
  • マスク(日本みたいに気軽に売ってないです)
  • のど飴(龍角散とかあると安心です)
  • キッチン袋(戻す時ティッシュみたいに取り出せて便利でした。特にトイレが断水してたのでなるべくコンパクトにまとめるようにしていました)
  • お茶漬けのもと(食事で辛いものや脂っこいものをさけるため)
  • 体温計(現地でも調達はできます)
  • アルコール消毒液

実はちょうどこの時期に乾季で雨が降らないことによる計画断水も実施されて水道水やトイレの水が使えないこともあったので、そういった情報が入り次第現地のスーパーで水を調達していました。

語学学校の寮に滞在していたので、寮長さんに言っておかゆを作ってもらいました。ほとんど無味で少し元気になると味変しないと逆に食べられなくなるのでお茶漬けのもとなどを持って行くといいなと思いました。私は寮の普通のご飯のお供として出されるたくわんで味変して食べていました。

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おかゆ

病気から感じたこと

なによりも幸運だったのがルームメイトやそのほか友人がが必死で看病してくれたこと。ポカリスエットを買いに行ってくれたり、マスクを差し入れしてくれたり本当にありがたかったです。もし一人だったらきっとこんなにスムーズに病院まで行けなかったと思います。私もルームメイトの話を聞いてもし次海外で同じような状況になったとき、より適切な対応ができるようになろう又は誰かをサポートするときに見習おうと思いました。頼らせてくれてありがとうございました。
現在マニラでは麻疹(はしか)が流行っているようなので、本当に今回の胃炎が麻疹によるものでなくてよかったです。(麻疹は空気感染するので...)麻疹に関しては日本では現在2度の注射が推奨されており、予防接種1回のみでは防ぎきれないとされていますが、私が幼い頃は1度で大丈夫と言われていた時期だったので、私は1度だけしかうけておらず、フィリピンへの入国前に2度目の予防接種をうけて行きました。医学部のルームメイトによると実際には麻疹の抗体価が低いと感染するということなので、渡航前に抗体価が十分にあるか確認するとより安心とのことでした。
実際フィリピンの地元の病院の入り口横のテントのようなところでは麻疹の患者がたくさん集められていたようだったので病院で二次感染とかしないように旅行前に予防接種の回数や抗体価を確認して足りない場合は注射を受ける方ががいいかもしれません。(予防接種の副作用が2週間後くらいに出るかもしれないらしいのでそれを考えて早めにうけておいた方がいいです。)

まとめ

海外で初めて病院にいきました。病院に行くときは時間がかかっても保険会社や学校などのすすめる、保険が使える病院に行くのがいいと思いました。そしてピンチの時は無理をせずに人に頼ってもいいと思いました。私は諦めてかなり頼らせてもらったことで病気から3日後のフライトも問題なく乗ることができました。この経験が誰かの役にたてば嬉しいです。